介護付き住宅みのり
■ 「介護付き住宅みのり」について紹介します。
前回ブログの最後で紹介した通り「介護付き住宅みのり」は「施設」ではなく「自宅」です。就寝時間を気にしたり、お酒やタバコを我慢する必要はありません。もちろん自由に外出することもできます。
ある日、入居者から「パチンコに行きたい」という要望がありました。その方は車椅子での生活を送っており、目もあまり見えていません。長時間座ることができる体力もありません。誰が見ても「難しいのではないか」「行ってもすぐに帰ることになるのではないか」という状態でした。
「施設」であれば「パチンコ」に行くことはほぼ不可能なことだと思います。1人1人の要望に応える時間と体制を整えることが困難だからです。
しかし「介護付き住宅みのり」は違います。「施設」にとっては「パチンコに行く」ということは特別なことかもしれませんが「介護付き住宅みのり」は「自宅」です。何も特別なことではありません。したいことをする、行きたい所に行くというのは当然の事だからです。
早速家族に連絡したところ「是非連れていってあげて欲しい」という返事をもらいました。その後、パチンコに行く日時や場所、付き添う介護職員を決めました。パチンコには車椅子のまま行くため、座席を外してもらう必要があります。確認したところ、外してくれるということでした。
パチンコに行く環境は整いましたが、果たして長時間車椅子のままでパチンコを打つことができるのか不安でした。多分10分くらいで帰ることになるだろうと考えていましたが、予想に反し戻ってきた時には、出発してから実に2時間が経過していました。
フィーバーしました!
誰しも経験があると思いますが、興味があることに集中している時は、トイレに行くことが少なくなると思います。映画観賞を想像してください。途中でトイレの為に席を立つ人は殆どいないはずです。そうならないように上映前にトイレを済ませているのではないでしょうか。「興味があるから集中する」「興味があることをしたいから準備をする」。これは当たり前のことです。
この方はパチンコだけでなく「海を見に行きたい」とも言われたため、近くの泉佐野漁港にも出かけています。
海を見ながら一杯!
興味のないレクリエーションやリハビリに参加し、身体機能が向上したとしても、果たしてどれだけの意味があるのでしょうか。「しないよりまし」という意見もあるかと思いますが、それだけでは駄目だと思うのです。興味のあることを探すのも1つですが、その前に「何かに興味を持つことができる気持ち」や「やりたいことができる環境」を整えることが重要ではないでしょうか。
ついつい忘れがちになってしまう「普通の生活」。私達介護者自身が自分の生活を振り返り、原点を見つめ直すことが求められている気がします。
クロスワードが趣味です
犬の顔を見るのが好きです
(お問い合わせ先はこちら)
介護付き住宅みのり阪南
大阪府阪南市和泉鳥取951番地の1(電話)072−470−1123
渉外担当:高森政文
- 2011.10.19 Wednesday
- 介護事業部からのご案内
- 17:11
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- by orangekita